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 希望

                     九条の会の歩み 2012年元旦

三木睦子さん
 時が刻み、ほんのこの前の戦争の記憶さえ
 もが薄められ(そうさせられ)、若い世代の
 自分達には責任はないとの声が、当たり前の
 ごとく流れる世相となったこの頃です。
 直接的責任はないのですが、過去の時間を
 正しく見つめ、自国のありようを客観的に判
 断できることが大事であります。そのために
 は戦争世代にある人々の心からの、平和の
 大事さと、過去の事実を正直に、後の人々へ
 伝えていくことが重要である、といった主旨
 でした。戦火の中で、子供を生み、育ててこ
 られた人々のお一人としての切々とした話
 です。人は一人では何もできないですが、
 相手を思うこころが皆に広がれば、時代を
 少しでも良い方向へもっていけるとの信が聞
 こえてきました。若さの意を体現し続ける人
 の講演です。


澤地久枝さん
この国には政治はないと云われる。人が
 困窮している時に、5兆円を超える防衛費
がまかり通るのはおかしなことであると。
保安院が何を云っているのかはっきりと
しない説明などおかしなことで、もっと説得
 力のある話し手があってしかるべき、とい
った意味合いのことを述べられた。これな
ど普通の国民が多く感じている点です。
また、今回の震災を機として生活を変え
る、いわば世直しを一人ひとりが行うことだ
とも話された。そして福島とともに生きると。








なし崩しの戦争と緻密な計画に沿った
戦争の話をテーマに、前者には特に注意
すべきことと示唆された。



確かな言葉がいまも後の人々へ伝わる。


 科学等に対する人間の態度のあり方に、
モラルを通して人間の在るべき姿を話された。
ヒポクラテス、ファラデーの生きかたを、
ともすれば人間がおちいりやすい悪しき
方向へ向かってはならない、といことを
絡ませて、戦後の検証もままならぬ
自国のあやふやを、しずかに言葉にされた。
また、世情の退行に対して目をそらしては
ならないとも云われた。

民衆はもっと怒らんとアカン、本音で喋らんと
アカン。デモはそのためでっせ、デモスは
民衆でっせ、忘れちゃアカンで・・・
一緒くたのルツボ国体はアカン、個々の
うまみのあるサラダ世界がホンマでっせ。
王道(平和)がホンマでっせ 覇道(イクサ)
はアカン 本気で怒らんとアカン






非核三原則は基本法の意志に沿う形の決議
としてある。しかし曖昧な国日本では、それ
が犯される危うさにある、という趣旨で話
され、戦争の検証もなされないまま今日に
いたっている、というそのこと事態が曖昧
さを示していますとのこと
オーストリア、
ウクライナでは、非核三原則を憲法に
掲げ、明確な国の意志として内外へ表示
していますといわれる。自国では、独立した
個人として良き憲法文化を育てていきましょう
との声を強く発せられた。


憲法前文の前段にある・・再び戦争の惨禍が起
ることのないやうにすることを決意し・・中段の・・
信義に信頼してわれらの安全と生存を保持しよう
決意した。・・そして九条の一項にある日本
国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実
希求し、・・・会のパンフレットにもありましたが、
その決意したという意思をいつまでも思い出して
もらいたい、との後に続く人々への言葉でした。
それこそが会の意思としての<決意した>ことで
ある、と総括された。そして、法律は総じて其れ
ができたときの事情、その誕生事実から目を
そらしてはならないと述べられた。立法事実を
決して没却してはならないと。
夥しい内外の血を犠牲にして生まれた基本法の
成立事情、立法事実は国民一人ひとりが忘れ
てはならないことです。後の人々への責務です。





 過去の厭わしい事実、言葉の統制された社会、
 国体が、正しい、素晴らしいとして、時間を戻そう
 とする人々が目に余るようです。こうした料簡に
 は、しっかりと対処していかなければ危ういとの
 要旨でした。かの盟主国では、全米市長会議の
 市長に対するアンケートの結果、もっとも意外な
 答えが返ってきたそうです。それは、アメリカと
 いえども核兵器は保持してはならぬといった問い
 に対して、約68%がイエスとあったそうです。
 京都議定書に対しては、98%が、賛成とのこと
 のようでした。アメリカが時に見せる良心は健在
 のようでもあります。どこの国でもその選良トップ
 の腕次第といったところでしょうか。
 ある地方国では、基本法と相容れない条令にそっ
 て、人の心を規制し、旗に頭を垂れることを強制し、
 しかも狭量な手前勝手な過去の視点にある教え
 の材料を採用しているそうです。いかに、首長の
 人々に対する考え、哲学の貧弱によって、まつり
 事が左右されるかの例でもあります。



 
 日本には平和主義の伝統が根強くあります。
 オオク二ヌシ、聖徳太子、紫式部、世阿弥な
 どの思想です。戦後の平和運動の欠陥は、
 このような伝統思想を、平和を守る運動に結
 びつけられなかったことだと思います。
 現在の憲法は外国から与えられたもので、
 日本独自の憲法を制定すべきという俗論が
 ありますが、憲法九条には日本の伝統思想
 に通じる思想があり、かつカントの永久平和
 運動とも一致する精神があります。
 「九条の会」のさまざまな賛同者がそれぞれ
 に異なる信念によって団結して運動を続け、
 憲法改悪の動きを封じるべきと私は思ってい
 ます。


                 梅原 猛さん

  *井上ひさし さんへの哀悼の伝言より



人間を物としか見ない、人の心の思いやりの
懈怠を、昨今の世の実相にそくして語られた。
人を、その人格として尊重するどころか、特定型枠
にはめた態度によって評価する危うい流れに、いつか
来た道がまた近づいているのを感じると、話された。
何も難しく考えなくても、ひとを思う気遣いがあれば
世直しは可能との意であった。  逸話にあった、
飢餓に瀕した子どもが、人のあたたかい手に
答えようとして、必死に顔を引きつらせながら、
客人のもてなしにあった姿に、涙を禁じえなかった、
とのお話は、女史の生きかたの原点を教えて
いました。
幼き子のおもいがありありと目に入りこんできます。


米国の新聞には日本に関する記事などほとんどなく。
また国民の関心に沖縄基地のことは全く無い。あるの
は思いやり予算を狙って誇張された要求額の実行を
求める油・軍需産業関係の政治家、ロビィスト達の意向
だけだろう、と明快だ。また、米国のメデイアでも知らず
操作伝達された感のある記事が多々あるとも。
 たとえば、アフガンに対する現状に対して、兵力を増強
すべきか、あるいは現状維持のままか、といった
二者択一的な取り上げ方に終始し、撤退という最善の
選択肢はまったく書かれない有様だと嘆息だ。 
これなどはじめ、医療改革などにおいても似たような
利害関係者の声を下敷きにした論戦が張られると
指摘する。 


*以上の記述は記憶にそったものです。したがって文責は管理者にあります。


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